IPO準備におけるショートレビュー

こんにちは。奈須大貴です。

奈須大貴公認会計士事務所のHPをご覧いただきありがとうございます。

突然ですが、ショートレビューをご存じでしょうか?

これから上場準備に入られる会社様にとっての最初の関門である監査法人によるショートレビューについて、記事を書きましたので、ぜひお読みください。
(今後、複数回にわたって「ショートレビュー」について投稿していく予定です)

そもそも、「ショートレビュー」とは?

ショートレビューは、監査法人が上場を検討している会社の上場に向けた課題を確認するために行う調査です。

具体的には、社内資料の閲覧やヒアリングを通して会社の現状が調査され、上場に必要な水準と現状のギャップが報告されます。

ですので、ショートレビューを受けることで、上場に向けた課題を明確にすることが可能となります。

また、ショートレビューで明らかになった課題に優先順位をつけて対応することで、その後の上場準備をスムーズに進めることができるようになります。

なお、会社様によって違いはありますが、100個程度の課題が報告されることが一般的です。

ショートレビューの調査項目は?

上記でショートレビューの目的や調査方法についてみてきました。
次に、どのような項目が調査されるのかを見ていきたいと思います。

※調査項目は、監査法人や調査対象会社によって違いがあります。
あくまでも一例とお考え下さい。

・会社概要

  主な沿革
  株主の状況
  株式の状況
  業績推移
  資本関係
  組織体制

・経営管理体制の状況

  コーポレート・ガバナンスの状況
  取締役会
  監査役監査
  内部監査
  組織及び決済制度の状況
  社内規程
  法令順守体制
  関係会社管理

・利益管理体制の状況
  
  中期経営計画、予算の策定
  月次予算と予算統制

・主な業務の管理体制
  
  販売管理
  購買管理
  外注管理
  棚卸資産管理
  固定資産管理
  資金管理
  労務管理
  情報システム管理
  
・決算、開示体制の状況
  
  決算体制の状況
  会計方針の状況
  決算内容
  J-SOX制度への対応状況
  上場後の適時開示体制への対応状況

・資本政策
  
  資本政策の策定状況

このように、ショートレビューでは非常に多岐にわたる内容を調査されることになります。

次回投稿予定

ショートレビューを受けられる会社様のフェーズでは、上場に向けた課題はある程度共通のものがあります。そこで、次回(日付は未定)はショートレビューでよくある指摘事項を投稿予定です。


最後に、当事務所ではIPO準備会社様に向けたサービスを提供しています。

監査法人によるショートレビューで発見された課題解決のサポートをはじめ、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準の導入、決算体制の構築、内部監査のアウトソーシング、J-SOX制度導入、各種資料作成(決算短信、Ⅰの部、Ⅱの部、各種説明資料)など幅広く対応していますので、ご興味のある方は、ぜひ一度、当事務所へお問い合わせください。

連絡先は、こちら。
hiroki.nasu@hnasu-cpa.com

会社名、部署名、氏名、ご相談内容を明記の上、ご連絡ください。
原則として、1営業日以内に返信させていただきます。

または、以下よりご連絡ください。
お問い合わせ – 奈須大貴公認会計士事務所 (hnasu-cpa.com)


最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。





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