こんにちは。奈須大貴です。
IPO準備の過程で、非常に大きな役割を担うプレーヤーの1つに監査法人があります。
上場申請期(N期)の前々事業年度(N-2期)から監査法人による会計監査を受け、監査証明をもらう必要があることは、ご存じの方も多いと思います。
しかし、「会計監査を受けるために何を準備したらいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そんな方に、日本公認会計士協会が公表している「株式新規上場(IPO)のための事前準備ガイドブック~会計監査を受ける前に準備しておきたいポイント」をご紹介したいと思います。
このガイドブックは、次の3点が主な目的とされています。
(以下、ガイドブックより抜粋)
1 IPOまでのスケジュールと各段階において対応すべきポイントの理解促進
2 決算体制の整備に向けた大切なポイントの理解促進
決算体制の整備の中でも、特に会計監査を受ける前に優先的に整備していただきたいポイントを正しくご理解いただき、効率的な上場準備をしていただくこと。
3 上場申請のための監査契約締結についての理解促進
上場申請のための監査契約締結の前に確認していただきたいポイントを正しくご理解いただき、監査法人と適切なコミュニケーションをとっていただくこと。また、上場申請期の直前々期(申請期の2期前)の期首以後の監査契約締結に関しての正しい理解を促進すること。
また、事前準備のポイントと例示として以下の13項目が挙げられています。
1.会計データ・裏付け証憑の整理
2.発生主義会計及び収益認識会計基準への対応
3.棚卸資産管理
4.原価計算体制
5.資産・負債の管理
6.連結決算
7.関連当事者の把握・整理
8.内部管理体制の構築
9.労務管理
10.情報システムの内部統制
11.不正への対応
12.会計上の見積り
13.会計基準の選択
リンクを貼っていますので、これからIPOを目指す会社の経営者様や経理・財務部門の責任者・担当者様は、是非一度、読んでみてください。
https://jicpa.or.jp/business/ipokansa/guidebook.html
最後に、当事務所では、IPO準備会社様に向けた以下のサービスを提供しています。
内部統制コンサルティング
内部監査アウトソーシング
上場申請書類の作成
開示書類の作成
会計コンサルティング
上場準備に必要な人員・時間が十分に確保できない、必要な知識・スキルが足りていない、といった悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。
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