皆さん、こんにちは。
福岡市を中心に活動しています若手公認会計士・税理士の奈須大貴です。
経営者の皆さん、次の5つの仕組みを実践できていますか?
- 予算作成
- 月次決算
- 予算実績差異分析
- 管理会計
- 資金繰り管理
この5つは、どれか1つでも欠けると経営の判断精度が一気に下がります。
反対に、すべてを連動させることで、会社の数字は“経営を動かす力”に変わります。
もし「できていない」と感じたら、明日から一つずつで構いません。
今日の記事で、経営の土台となる考え方を整理していきましょう。
1. 予算作成:経営の未来を数字で描く
予算は、経営者の頭の中にある“理想の未来”を数字で表したものです。
単なる売上目標ではなく、「どんな成長を目指し、どんなコストをかけるのか」を明確にするための設計図。
数字で経営を語るための“共通言語”が予算です。
これを作ることで、会社の方向性と行動計画が一致し、無駄な意思決定を減らせます。
2. 月次決算:経営の健康診断を毎月行う
月次決算とは、毎月の売上・経費・利益・資金の流れを整理し、現状を「見える化」すること。年に一度の決算だけでは、経営の手遅れを招きかねません。
月次で数字をチェックすることで、問題を早期に発見し、対策をすぐに打てるようになります。これができる会社ほど、黒字体質への変化が早いのです。
3. 予算実績差異分析:ズレを見つけ、原因を掘り下げる
予算を立てても、実績と比べてズレが生じるのは当然のこと。
大切なのは、そのズレを放置しないことです。
・売上が下回ったのは単価なのか数量なのか
・経費が増えたのは、どの項目か
・利益率が下がったのは、構造的な要因なのか
こうした分析を行うことで、経営は「感覚」ではなく「事実」に基づく判断へと進化します。
4. 管理会計:経営のための“未来志向の会計”
管理会計とは、経営の意思決定に使うための会計です。
税務会計が「過去を報告する会計」だとすれば、管理会計は「未来を設計する会計」。
・費用を変動費と固定費に分ける
・商品別・部門別に利益を見える化する
・損益分岐点を把握し、戦略的に経営を動かす
これにより、「どの事業が利益を生んでいるか」「どこを改善すれば利益が増えるか」が一目で分かるようになります。
5. 資金繰り:会社を守る“経営の生命線”
どんなに黒字でも、お金(キャッシュ)がなければ会社は続きません。
逆に、赤字でも資金があれば次のチャンスをつかめます。
資金繰りの基本は、毎月の入出金を把握し、将来の資金残高を予測すること。
資金繰り表は、経営者にとっての「安全装置」であり、安定経営の前提です。
経営の精度を高める“数字の仕組み”
この5つの仕組みは独立しているようで、実はすべてつながっています。
予算を立てて、
月次で現状を確認し、
ズレを分析して改善し、
管理会計で構造を可視化し、
資金繰りで未来を守る。
この流れができれば、経営は感覚ではなく「数字」で動かせるようになります。
数字に基づく経営は、安定した利益と資金を生み、会社を確実に強くしていきます。
最後に
奈須大貴公認会計士・税理士事務所では、数字を経営の武器に変えるためのサポートを行っています。
・資金繰りに悩まない経営をしたいという方
・会社にしっかりとお金を残したいという方
・数字を根拠に経営判断をしたいという方
そんな経営者の皆さんを、全力でサポートさせていただきます。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。お問い合わせ
あなたの夢、会計力で応援します!!!
奈須大貴公認会計士・税理士事務所
所長 奈須大貴
