皆さん、こんにちは。
福岡市を中心に活動しています若手公認会計士・税理士の奈須大貴です。
「先生、節税のいい方法ありませんか?」
税理士として日々ご相談を受ける中で、最も多い質問のひとつです。
しかし、結論から言えば、節税に良いことはひとつもありません。
今回は、経営者の方が誤解しやすい「節税」と「お金を残す経営」の本質についてお金のプロである公認会計士・税理士の奈須大貴が解説します。
節税をすると、お金は減る
多くの経営者が「節税=お金が残る」と勘違いしています。
ですが、実際はその逆です。節税とは、わざと利益を減らして税金を減らす行為。
利益を減らすということは、会社の力そのものを弱めているのと同じです。
利益が減る
↓
資金繰りが悪化する
↓
自己資本が減少する
↓
銀行の信用が下がる
このように、節税は一時的な安心感の裏で、将来の資金力・信用力を失う行為なのです。
本当にお金が残る会社は「節税」ではなく「利益」で戦う
“お金が残る会社”は、節税ではなく利益を出すことに集中しています。
利益をしっかり出して納税する
残った資金で設備投資や人材育成を行う
黒字を積み重ねて金融機関からの信頼を得る
これが、長期的に見て最も堅実で強い経営です。
一方で、節税目的で経費を無理に使うのは危険です。
100万円の経費を使っても節税効果は30万円程度。
残りの70万円は確実に失います。
税金を減らすためにお金を捨てるような経営では、永続的な成長は望めません。
利益を出して納税する会社が最強である理由
私は断言します。利益を出して正しく納税する会社こそが最強です。
利益を出す会社は、キャッシュを蓄積し、信用を高め、チャンスを掴む準備ができます。
銀行や投資家からの信頼を得られれば、必要な時に資金調達も容易になります。
逆に、節税を優先して利益を減らすと、手元資金も信用も失い、チャンスを逃す経営になります。納税は“罰金”ではなく、“信用への投資”です。
節税ではなく「未来への投資」を考える
もちろん、無駄に税金を払う必要はありません。
重要なのは、「節税」ではなく「未来に繋がる支出」を選ぶことです。
たとえば、次のような支出は単なる経費ではなく“投資”です。
- 生産性を高めるための設備投資
- 社員のスキルアップにつながる教育費
- 新規顧客を獲得するためのマーケティング費
これらは、未来の利益を生むための“戦略的支出”。
一時的な節税では得られない、持続的なリターンをもたらします。
節税より利益、そして未来への投資へ
節税は一見すると得をした気になりますが、その代償は「未来の資金」と「信用の喪失」です。
一方、利益を出して納税する会社は、財務基盤が強く、社会的信用を得て、攻めの経営ができます。
短期的な節税よりも、利益を出し、お金を残し、未来へ投資する。
これこそが、長期的に会社を成長させる“強い経営”です。
最後に
奈須大貴公認会計士・税理士事務所では、数字を経営の武器にするためのサポートを行っております。
・資金繰りに悩まらない経営をしたいという方
・会社にしっかりとお金を残したいという方
・数字を根拠に経営判断をしたいという方
そんな経営者の方を全力でサポートしています。
「会社にしっかりとお金を残す経営をしたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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奈須大貴公認会計士・税理士事務所
所長 奈須大貴
