皆さん、こんにちは。
福岡市を中心に活動しています若手公認会計士・税理士の奈須大貴です。
最近、SNSなどを見ていると、経営者の方のこんな言葉を目にすることがあります。
「えっ!?消費税ってこんなに払うの!?」
これは、経営の“あるある”です。
でも実はこのサプライズ、毎月の管理で防ぐことができます。
月次決算で「預かった税」と「支払った税」を確認する
多くの経営者が驚く理由は、年間の合計額でしか消費税を見ていないからです。
つまり、現時点でどれだけ納付すべきかを把握していないことが原因です。
やることはとてもシンプル。
月次決算のタイミングで、次の2つをチェックしてください。
- 預かった消費税(仮受消費税)
- 支払った消費税(仮払消費税)
この2つを確認するだけで、会社の消費税の現状がすぐに見えるようになります。
預かった分から支払った分を引くと“今の納税額”がわかる
預かった消費税から支払った消費税を引いた差額が、その時点で納付すべき消費税です。
この金額がプラスなら納税予定、マイナスなら還付予定ということになります。
現時点での納付予定額を把握しておけば、決算時に「思っていたより多い…」と焦る必要はありません。
納税用の口座をつくり、お金をプールしておく
もし毎月、この差額分を「納税用口座」に移しておけば、決算で突然の出費に慌てることはなくなりますし、納税資金を日々の資金繰りから切り離しておくことで、「お金の見える化」と「先手の対策」が可能になります。
消費税は“自分のお金”ではなく“預かっているお金”
意外と勘違いされがちなのが、ここです。
消費税は「自分のもの」ではなく「一時的に預かっているお金」です。
売上に含まれていても、それは国や自治体に納めるためのもの。
使ってしまえば、いずれ必ず“支払うべき日”がやって来ます。
だからこそ、毎月きちんと分けておくことが何より大切なのです。
まとめ
会計は、日々の管理の積み重ねです。
消費税を毎月確認しておくだけで、決算時の焦りや資金繰りの不安が大きく減ります。
月次決算で「仮受」「仮払」を見る。
その金額をプールする。
たったこれだけの習慣で、決算のサプライズは防げます。
この記事をご覧の皆さんは、ぜひこの方法を明日から実践してみてください。
決算での思わぬサプライズはなくなること間違いなしです。
最後に
奈須大貴公認会計士・税理士事務所では、数字を経営の武器にするためのサポートを行っています。
・資金繰りに悩まない経営をしたいという方
・会社にしっかりとお金を残したいという方
・数字を根拠に経営判断をしたいという方
そんな経営者の方を全力でサポートさせていただきます。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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奈須大貴公認会計士・税理士事務所
所長 奈須大貴
