「確定申告だけ依頼するか」「顧問契約を結ぶか」──選び方と注意点
皆さん、こんにちは!
公認会計士・税理士の奈須大貴です。
今回は福岡市を拠点に活動する税理士の視点から、個人事業主・フリーランスの方にとって“税理士と契約を結ぶ”ことがどのような意味を持つのか、特に「確定申告だけ依頼するケース」と「顧問契約をするケース」の違いを整理しておきたいと思います。将来を見据えて、自分に合った契約スタイルを選べるように参考にしてください。
確定申告のみ依頼する場合のメリット・デメリット
メリット:コストを抑えられる
- 月額の固定費がないため、経費を最小限にできる
- 手続きや申告書の作成を依頼できるので、時間と手間の節約になる
デメリット:サポートは限定的
- 節税アドバイスなど提案型のフォローは含まれないことが多い
- 経営・資金繰り・融資などの相談は別途費用が発生する可能性あり
- 緊急時・税務の問題発生時の対応が後手になることも
このスタイルが向いている人
- 売上が小規模である
- 自身で会計処理や記帳をある程度できる
- コストを最優先する方
顧問契約をする場合のメリット・デメリット
メリット:継続的なサポートが受けられる
- 定期的に帳簿や財務状況をチェックできる
- 数字の変化を早期に察知でき、経営判断に活かせる
- 融資を申請したり、将来的に事業拡大を見込んでいるなら信頼性が増す
デメリット:コストがかかる
- 月額費用などが発生するため、負担感を感じることも
- サービス内容によっては、期待していたサポートと実態にギャップが生じることもある
特に顧問契約をおすすめしたいケース
- これから法人化を考えている人
- 売上の伸びが見込めている/経営の安定を図りたい人
- 融資取得や投資を視野に入れている・資金繰りリスクを抑えたい人
税理士を選ぶ際のポイント
- 料金だけで決めない
安さだけで契約してしまうと、「事務的な処理のみ」「フォローアップが薄い」といった問題に直面することがあります。費用とサービス内容のバランスをしっかり確認しましょう。 - 経験値・対応力を比較する
若手税理士には「フットワークの軽さ」「最新のクラウド会計ツールなどへの対応力」があります。経験豊富な税理士には「税務リスクへの対応力」「過去の事例からのアドバイス力」が期待できます。自身の事業フェーズと合う方を選びましょう。 - 経営支援の視点を持っているか
ただ申告だけこなすのではなく、「どう数字を活かすか」「次にどう動くべきか」といったアドバイスをしてくれる税理士だと安心です。
まとめ
- 確定申告のみ依頼する契約は、「コストを抑えて最低限やりたい」方に向いています。
- 顧問契約は、「経営を安定させたい」「将来に向けた対策を講じたい」「資金調達や成長を見据えている」人にとって心強い選択肢です。
- 最も重要なのは、自分の事業の現状と将来のビジョンを明確にし、それに合った税理士と契約することです。
最後に
この記事が、税理士に依頼する際のイメージを少しでも具体的にしていただくきっかけになれば幸いです。
もし「うちの場合はどちらが合っているのだろう?」と迷われたときは、お気軽にご相談ください。初回相談は無料で承っています。
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公認会計士・税理士 奈須大貴