皆さん、こんにちは!
福岡市を中心に活動しています公認会計士・税理士の奈須大貴です!
会計には「税務会計」「財務会計」「管理会計」の3つの視点があります。その中でも、経営判断や資金計画に直結するのが管理会計です。
この記事では、中小企業でも使える“経営に使える会計”の考え方を解説します。
会社の数字を見るときに忘れてはいけないのが、「会計には目的の違う3つの種類がある」ということです。ひとことで“会計”といっても、税金のため、信頼のため、そして経営のため。この3つを正しく理解して活用することが、会社を安定成長させる鍵になります。
税務会計:税金を正しく納めるための会計
税務会計は、税金を正しく計算し、申告を円滑に進めるための会計です。
決算書や別表、消費税の集計など、税法に沿った処理を行うことが目的であり、
“過去の数字をまとめる”ための会計とも言えます。
財務会計:信頼を得るための会計
財務会計は、銀行や投資家といった外部関係者に向けて、会社の信用力を示すための会計です。
「利益の適正性」「返済可能性」「事業の継続性」など、会社が“どれくらい安心してお金を任せられるか”を伝える役割を担っています。
管理会計:経営を動かすための会計
そして、3つの中でもっとも経営者自身の意思決定に直結するのが管理会計です。
税務会計や財務会計が“過去”を整理する会計なら、管理会計は“未来”をつくる会計。
限界利益、損益分岐点、固定費・変動費の構造、事業別・商品別の採算、キャッシュフローの見通し、KPI管理など。
これらの数字を整理し、現場の状況と照らし合わせながら「次の一手」を決めるための羅針盤となるのが管理会計です。
なぜ管理会計が大事なのか?
多くの中小企業では、「会計=税金のためのもの」と考えられがちです。
しかし、それだけでは経営の意思決定に必要な“生きた数字”が手に入りません。
税務会計では「いくら納税するか」は分かっても、「どの事業が利益を出しているか」「どこにムダがあるか」までは分からないのです。
管理会計を導入することで、数字が「判断材料」に変わります。
- 売上が減っても、粗利率が改善しているなら成長の芽がある
- 赤字でも、固定費削減で損益分岐点が下がっていれば改善傾向
- キャッシュフローを可視化することで、資金ショートを未然に防げる
こうした経営判断が“感覚”ではなく“根拠”にもとづいてできるようになります。
つまり、管理会計は「会社の未来を数字で語れる仕組み」なのです。
中小企業でも十分に実践できる
「うちは規模が小さいから管理会計までは…」
そんな声をよく聞きますが、実際には中小企業こそ管理会計が最も効果を発揮します。
税務会計・財務会計で作られる数字をもとに、人別・部門別・商品別といった視点で“経営に使える形”へと再構築する。数字の裏付けをもって意思決定ができる仕組みを整えることが、会社を「数字に強い組織」へと導きます。
経営に“使える数字”を一緒に作りませんか?
奈須大貴公認会計士・税理士事務所では、中小企業でも無理なく実践できる管理会計の導入・運用をサポートしています。
「数字をもっと経営に活かしたい」
「感覚ではなく根拠で判断したい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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奈須大貴公認会計士・税理士事務所
所長 奈須大貴
